高専

高専のリアルや受験についてOBが解説します

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こんな方におすすめ

  • 高専を受験しようか迷っている
  • 高専のリアルな実態を知りたい

 

 

「高専に入学」という選択肢はなかなかレアなので情報が少ないですよね。

 

今回は高専についてもっと知りたいという方のために

高専→大学に3年次編入→就職→フリーランスという経歴を経た僕が

パンフレットには載らないリアルな情報を紹介します。

analogicus / Pixabay

 

高専ってどんなところ?

中学卒業後、5年間かけて専門教育を受けるところです。

メリット・デメリットを紹介するのでまずはそれで大枠を掴んでください。

 

高専のメリット・デメリット

メリット

  • 専門分野に関して身につく知識が大卒並みかそれ以上
  • 専門分野の役立つこと以外を勉強しなくていい
  • 就職率が高い
  • 進学や編入のハードルが低い
  • 自由な校風

 

デメリット

  • 大学生並みの知識。だけど給料は大学生以下
  • 進学先、就職先の選択肢が狭くなる
  • 留年しやすい
  • 英語力が低くなりがち

 

こんな感じです。

それでは、もう少し掘り下げてみます。

 

高専の勉強って?

 

学ぶ教科が専門分野に特化している

端的にいうと「これ覚えて将来何になるんだ・・・」という余計なことを学ばずに済みます。

その分を専門分野の勉強に当てるので卒業するときの知識レベルは大卒並かそれ以上になります。

 

かといって一般教養を全く学ばないわけでもありません。

一般教養レベルの「哲学」「古語」を学ぶこともできるんです。

なので、社会に出て困ることは無いです。

ただし…

 

英語力が低い

これだけは他の高校に劣ります。

高専生は英語レベルが低いです。

その割には高専から大学・専攻科に進学する人には

選考の際に『TOEIC○点以上』という壁が課せられる場面が多いです。

 

また、英語力を重視する企業も増えています。

そのため、進学・就職のためにも英語だけは自分で習得するための工夫が必要です。

 

 

高専の勉強は難しい

高専の勉強は難しいです。

中学でほとんど努力せずに上位の成績を取れていたような人がどんどん留年します。

僕の場合だと、入学当時のメンバーが10人減っていました。5人に1人という割合ですね。

ただ、僕からすると、留年した彼らは「それなりの努力を怠っていた」だけです。

『授業を聞いて、宿題を自分の力で解いて提出し、テスト前に勉強する』という当たり前のことさえできれば、留年しません。

留年する人の特徴は

  • 授業中に寝る
  • 宿題を提出しない(提出点が入らない)
  • 宿題を丸写しして提出する
  • テスト前に勉強しない

この4つです。

 

これができるのであれば心配する必要はないでしょう。

 

なんとなくで入学すると地獄

 

「この分野を学びたい!」という人にとっては天国のような環境です。

しかし、なんとなくで入学してしまうと地獄を見ます。

 

僕の同級生の事例はこうです。

  1. 難しいうえに、興味のない分野のな勉強をさせられる
  2. 勉強が楽しくないので、成績が落ちて留年する
  3. なんとか卒業までこぎつくも、就職先は興味がない分野の企業

地獄ですね。

 

なんとなくでは絶対に入学しないでください。

 

 

 

 

キャンパスライフのリアル

良くも悪くも自由な校風です。

また、校則もあってないようなものですね。

 

おしゃれしようと髪染めやピアスを開けていても厳しく指導されることはありませんが、荒れてもいるわけでもありません。

進学校のように、勉強を強いられるような制度や空気も無ければ、留年しないことを保障してくれるわけでもありません。

校則でバイトが禁止されている高専で、バイトをやっていても黙認されます。

 

「高校」というより本当に「大学」をイメージしたほうが良いですね。

 

クラスの雰囲気は?

5年間同じひとたちと一緒です。

これはいい部分でもあり、悪い部分でもあります。

 

仲は深めやすいし、ファミリーのような雰囲気にもなります。

もちろんトラブルもあるけど、なんだかんだでお互いを許し合うようなそんな関係です。

 

ただ、性格的に合わない人とも5年間いなければならないのでそこは考えておきましょう。

 

また、クラスのうちの数名はそこまでやる気の無い人なので、

そういう数名の「何マジメにやってるの?」という雰囲気に引っ張られることがあるのも事実です。

 

 

男子ばかり?恋人は作れるの?

また、男子ばかりですが、学科によっては女子の多いクラスもあるので恋人も作れます。

実際に僕も高専内に彼女がいました。

 

部活はどんな感じ?

ガチでやっている部活もありますし、ワイワイと楽しくやっている部活もあります。

普通高校の人が参加する大会にも1~3年生は参加できます。

また、4年生5年生の参加できる高専大会もあるのでご安心を。

 

しかし、上級生になると課題や実習で忙しく、部活に参加できないことも多いです。

 

 

寮生活はどんな感じ?

これは高専にもよりますが、上級生のシゴキのある寮もあります。

平穏な寮もあります。

シゴキといっても一応そこそこ頭のいい人が集まっているので、暴力などはありませんし、一人だけを取り囲んで恫喝するようなことも無いです(僕が知る限りでは)

上級生が下級生を全員集めて正座させ「あいさつの声が小さい!」と怒鳴るくらいです。

このあたりはSNSなどで寮の評判を調べてみると良いでしょう。

 

 

 

 

 

高専を卒業したその後は?

就職:就職率は確かに高い。その一方で…

高専に入学するメリットのひとつは就職率の高さです。

しかし、その就職率の高さにはワケがあります。

 

なぜ、高専生が重宝されるのか、

それは、高専生は「大学生並みの専門な知識を持っていて、短大卒と同程度の給料で雇える都合のいい存在だから」です。

もちろん、そうじゃないパターンもありますが「良い企業に入って良い待遇を受けたい」のなら高専じゃないほうがいいかもしれません。

ただ、地元の企業で働いたり、大卒より待遇が悪くてもいいやという方はかなり向いていると思います。

 

 

 

大学編入:大学に比較的楽に入れる黄金の道

センター試験を受けずに大学に3年次編入できる近道も存在します。

ちなみに僕も、最初から大学編入狙いで高専に入学し、関西の建築で有名な大学に編入しました。

 

つまり、普通の高校に通うより楽に大学に入れるんです。

また、編入にも2つあり

  1. だれでも受験できる「筆記試験」が中心の試験
  2. クラスの成績上位者だけが受けれる「推薦入試」

のパターンがあります。

僕は、推薦入試ができたので面接だけで大学に入学できました。

もちろん、推薦を受けれるのはクラスの上位2名だけだったのでそれまでが苦労しましたが。

 

さらに、大学に編入すると、高専からの単位がかなり互換されるので、他の大学生に比べて時間的な余裕ができます。

この時間に、さらに勉強したり、世界を旅してみたりできます。

高専で一生懸命がんばった分のご褒美ですね。

「学生のうちに遊んでおきたい」という方は高専ではなくこのタイミングを狙いましょう。

 

 

 

専攻科:成績中位~上位で狙える専攻科

高専の大学院的存在です。

入試もさほど難しくなく、競争率も低いのが特徴です。

 

また、大学編入勢の滑り止めとしても使えます。

 

 

高専を受験したいけどどんな感じ?

入試には

推薦入試と学力入試があります。

 

推薦入試

中学校のときの成績作文面接などで選考されます。

出願にも『○年生のときの成績表の合計が○以上』などの条件が課せられる場合も。

ただし、高専そして学科によっては定員割れしている場合もあり、『出願さえできればほぼ受かる』という場合もあります。

 

この推薦入試での入学を積極的に狙いたいところです。

僕も推薦で入学しました。(しかも定員割れ)

 

 

学力入試

難しい印象。

僕が中学生の頃は過去問を見て、「あ、これは推薦じゃないと合格できない」と思いました。

もちろん、あくまで自分の感想なんでネットで検索して過去問を一度見てみましょう。

 

 

 

 

最後に

後悔する人は本当に後悔することになるので、そういう人が出ないように少しネガティブ寄りの記事になってしまいましたが、

僕自身は「この分野を学びたい!」と思って高専に入学したので最高の環境でした。

なので、「将来こんな仕事がしたい」と思っていて、高専でその分野が学べそうならぜひ、挑戦してみてください。

 

 

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